1. 朝の光を浴びる──心のゆとりが生まれる瞬間
朝、カーテンの隙間から入り込む光を感じながら、ふと「今日という一日がどんな流れを作るかな」と心をめぐらせる。かつての僕(三浦公嗣)は、こんなふうに穏やかな朝を迎えることなど考えられなかった。借金や支払いに追われ、健康も脅かされた日々。欲望を達成しようと必死になっては挫折を繰り返し、「結局、自由って何だろう?」と自問自答していた。
だけどあるとき、ぼんやり耳にした「風の時代が終わり、水の時代へ」という言葉が、なぜか胸の奥に落ち着いた。情報やスピードを追い求めるだけではない、やわらかい力で満ちる世界――それが水の時代の特徴と聞き、自分がずっと探し続けていた“本当の自由”ともしかしたらつながるのでは、と感じたのだ。
いま、こうしてゆったり深呼吸できる朝を迎えているのは、ある種の“水の時代的”な過ごし方を試行錯誤しながら体得してきたからだと思う。欲望や借金のプレッシャーに追われた以前の僕にとっては考えられなかったが、ほんの数分でも自分の心を見つめる時間を持つと、日中の行動が驚くほどスムーズになり、結果的にビジネスもうまく回りやすくなるという経験を積んできた。
2. 「風の時代」で感じた疲れ──僕のどん底時代
2-1. 借金と心筋梗塞の悪循環
数年前、僕は家計がまわらず妻のブランドバッグをヤフオクで売ったり、自分の大切なカメラを手放したりして生活費を捻出していた。月の収入は3万~6万円ほどしかなく、借金の返済が追いつかない。さらに追い打ちをかけるように、2017年4月21日の朝、心筋梗塞で倒れ、救急搬送されたのだ。
「こんなところで命を落とすわけにはいかない……」という思いと同時に、「そもそも何のために生きてるのか?」という疑問が頭をぐるぐるして、暗闇の中をもがいていたのを覚えている。自分なりに断食や健康的な生活を試しても、経済的には逼迫したまま。いま振り返れば、“風の時代”特有のスピードやSNS活用に振り回され、深い休息を取れず、健康をなおざりにしていた証拠かもしれない。
2-2. 欲望に縛られるほど自由になれない
当時の僕は「お金を稼がなきゃ」という欲望だけに突き動かされていた。でも、その欲望にしがみつくほど、頭はカサカサに渇いていき、家族やスタッフとギスギスする場面が増えた。売上が伸びないと焦って無理なキャンペーンを打ち、結局は現場が回らずクレーム続出……。まさに“回らない機械にオイルを注がないまま、さらに回転数だけ上げる”ような行為だった。
結果、仲間も疲弊し、お客様も満足できず、お金もうまく回らないという泥沼に陥る。僕はそこで初めて「自由を得るには、欲望を叶えるだけでは不十分なんだ」と気づいた。むしろ**“欲望そのものに囚われない境地”**こそが、真の解放につながるのだと。
3. 三つの価値観と水の時代
3-1. お互いを自由にする
僕が掲げている三つの価値観の第一に、「お互いを自由にする」がある。これは、一度欲望を叶えたとしても、その欲望に縛られるかぎり真の自由は得られない、という意味だ。僕だけが稼げればいい、という発想では、スタッフや家族が疲弊してしまい、結局は誰も幸せになれない。
そこで大事なのは「自分も周りも解放される生き方」をデザインすること。たとえば僕の**「ありがとうエアコンお掃除専門店」**では、スタッフが過度に疲弊しないようにシフトを工夫し、お互いフォローし合う仕組みを整えている。おかげで以前より業績も安定し、離職率も下がった。「お互い自由な方が、結果的に売上が上がる」――これこそ、水の時代的なやわらかいアプローチかもしれない。
3-2. お互いを喜ばせる
自由と並んで重要なのが、**“お互いを喜ばせる”**姿勢だ。これは、風の時代のように成果主義やスピード追求だけではなく、相手が喜ぶかどうかを優先する考え方。“ありがとう”という言葉を交わし合う中でこそ、本当の循環が生まれ、相乗効果が得られる。
エアコン掃除を通じて僕が実感するのは、「結果を求める前に相手を喜ばせる」ことの大切さ。営業であれ、友人付き合いであれ、相手を尊重すると自然と良いチャンスが巡ってくる。これは決して美談ではなく、何度も体験してきた現実だ。まるで、水が地形に合わせて流れ、最終的に大きな河となるように、感謝が感謝を呼び、ビジネスも拡大していくのだと痛感している。
3-3. 心がスッキリした状態で明るい言葉を入れる
最後のポイントは、**“心がスッキリした状態”であること。どんなにポジティブな言葉やセミナーを受けても、自分の心がゴチャゴチャのままでは逆効果になりかねない。
僕がやっているのは、朝や就寝前に5分だけ目を閉じて、深呼吸しながら自分の気持ちを確認する方法。余計なノイズを一度流し去るイメージだ。そのうえで、「今日はこんな言葉を大事にしよう。『ありがとう』を5回は伝えよう」**と明るい言葉を意識する。たったこれだけで人間関係や仕事のモチベーションに大きな差がつくから不思議だ。
4. 一日の流れ――水のように心を動かす実践例
ここで、僕のとある一日を例に「水のような」実践を紹介してみる。
朝6:00起床
- 目が覚めたら布団の中で数回深呼吸。「欲望や不安があってもいい。今日はどう感じたい?」と自問
- 軽くストレッチして、白湯かハーブティーを一杯
午前:家族とのやりとり
- 「おはよう!」と一言。挨拶は本当に大事
正午:食事とミニ散歩
- 過度なSNSチェックは控え、外の空気を感じて歩く
- 頭がスッキリするので、午後の業務効率が上がる
午後:お客様との打ち合わせ
- ZOOM面談など
- 相手の話を丁寧に聞く。無理に押し売りせず、喜んでもらう提案を考える
夕方:メンタルチェック
- 5分だけ静かに座る。もしイライラが出ていたら「ああ、イライラしてる」と気づくだけ
- 欲望が先走りそうになったら「何をそんなに焦ってる?」と自分に問いかける
夜:家族と一緒にご飯
- 「今日はありがとう」「お楽しみさま」と自然に言えるようになる
- 夜のうちに、明日のプランを書き出してみる
就寝前
- 湯船にゆっくり浸かる。心身を温めてほどける
- ベッドに入る前に「今日もありがたかったな」と一言つぶやく
こうして見てみると、欲望を否定するわけでもないし、バリバリ働きたい気持ちも活かしながら、自分や周りが疲弊しないリズムを模索しているのがわかる。もちろんこれで完璧ではないし、まだまだ手探りの部分はある。でも、数年前の暗闇に比べたら心が相当ラクになり、結果的にエアコン掃除ビジネスの業績も伸びたのが正直な感想だ。
5. 他業界との“ジャンル越境”と感謝ビジネス
5-1. 農業やITにも通じる話?
「水の時代」というキーワードは、何もハウスクリーニングだけに当てはまるわけではない。たとえば農業なら、天候に合わせた柔軟な計画や、水管理が作物の生命線になる。IT業界でも最新の技術を追いかけるだけでなく、“人とのつながり”や“ゆとり”を重視する企業が成果を出す例が増えている。
実際、僕の周りでも「副業でエアコン掃除」と「農作物直売」を組み合わせて地域でファンを増やしている人がいる。忙しい時期は互いのスタッフを補い合い、低シーズンのときは技術研修をしあうなど、“水のように”連携しながら双方の売上を底上げしているらしい。これこそ“ジャンル越境”してマッチングする面白い事例だと言えよう。
5-2. 感謝のビジネスが伸びるわけ
日本には「ありがとう」という言葉があり、それをビジネスの名称に冠しているのが僕の会社だが、じつは海外から「What is ‘Arigatou’ business?」と興味を持たれることも少なくない。説明すると、「人と人を繋ぐ感謝が、結果的に売上やリピート率を上げるんだ」と驚かれる。
水の時代はスピード競争ではなく“共感”や“つながり”が重視されるので、“ありがとう”を軸にしたビジネスは自然と伸びやすい要素を持っているのではないかと感じる。
6. 最後に:あなたの一日にも水のような流れを
僕はこの数年間で、「欲望を持つこと自体は悪くない」と学んだ。だけど、それに囚われると苦しくなる。まるで水が淀んでしまうと腐ってしまうように、欲望も適切に循環させないと、人を蝕む。
朝起きるとき、一杯のお茶を味わうとき、部屋の掃除やエアコンクリーニングを考えるとき――そんな何気ない瞬間こそが、心の流れを変えてくれる。風の時代的な「一気に全部やる!」ではなく、水の時代的な「少しずつ柔らかくシフトする」が鍵だと、僕は何度も挫折しながら実感してきた。
もし今、あなたが「なんだか毎日がカサカサしてる」「売上や借金ばかりが頭を占めて、心が疲れてる」と感じているなら、少しだけペースを落として周りを見渡してみてはどうだろう。誰かに掃除を頼むのも、家族や仲間に小さな声をかけてみるのもいい。どんな小さい行動でも、水のようにさらさらと流れ出すきっかけになり得る。
僕はこれからも「ありがとうエアコンお掃除専門店」を通じて、部屋の空気を澄ませるお手伝いをしつつ、“ありがとうグループ”の輪を広げていくつもりだ。なぜなら、僕自身が“心筋梗塞”や“借金”という闇を体験したからこそ、水の時代のやわらかさが救いになると信じているから。
このブログはその第一話として、心の流れを感じる一日を描いてみた。次回以降はさらに具体的なエクササイズや共感コミュニケーションなどを紹介する予定だ。どうかあなたの一日にも、一瞬でもいいから“水の流れ”のような柔らかな空気が届けば嬉しい。これを読んだ今日から、早速朝の5分を味わってみてほしい。
欲望に押し流されるんじゃなくて、水のように受け止めて循環させる。そんな生き方を一緒に作っていこう。
行動を起こしたいあなたへ
最後に一つだけ、もしあなたが今すぐ**「部屋の空気を整えたい」「ハウスクリーニングを頼んでみたい」「自由な働き方を探している」**と感じたなら、以下の選択肢を覚えておいてほしい。
- 「ありがとうエアコンお掃除専門店」で空気を一新する
- エアコンに溜まったホコリやカビをプロが分解洗浄。嫌なニオイやアレルギーの原因を除去し、暮らしをクリアにする。
- 一度試すと、その爽快感にハマって毎年リピートしてくださる方が多い。春先や秋口など時期を分けて頼むのもおすすめ。
- 何より、掃除後の部屋で深呼吸すると心までほぐれていくのが分かるはずだ。
- 「ありがとうグループ」で働き方や事業スタイルを変えてみる
- 今のままじゃしんどいけれど、急に大手FCに入るのも抵抗がある……そんな方に向けて、ボランタリーチェーンの形でノウハウとコミュニティを提供中。
- エアコンクリーニングを主軸にして副業を始めるもよし、新たに事業をスタートさせるもよし。大事なのは、健康や家族、スタッフを大切にしながら着実に成長していくという姿勢。
- これまで僕自身が躓きながら学んできた方法を共有し、“水のようにやわらかく、でも確実に流れる”サポートを実践している。
たとえば、一人暮らしで「手が回らない」という人こそ、定期的に外部サービスを利用することで心に余裕が生まれるケースが多いし、家族で暮らしているなら協力して“掃除デー”を決めるなど、いろいろなスタイルが考えられる。働き方や家事の仕方に絶対の正解はないが、お互いを自由にする工夫を持つだけで驚くほど快適になるのは事実だ。
もし少しでも興味を持ってくれたら、一度メールや電話で質問してみてもらえれば嬉しい。僕がいつも言っているのは「完璧に整ったら連絡して、じゃないですよ」と。借金があっても、体が弱っていても、そこから回復できるのがこの仕組みの面白いところ。欲望をゼロにする必要はないけど、その欲望に振り回されるんじゃなくて活かしていく――これが“水の時代”の妙味ではないだろうか。
長くなったが、**“心の流れを感じる一日”**というテーマは、この物語のスタートラインにすぎない。第2話以降では「アクア・レゾナンスで生きる:共感が生まれる瞬間」を掘り下げる予定なので、ぜひ次回もチェックしてみてほしい。朝一杯の飲み物を味わう時間を楽しみながら、今日という日の流れを感じてみよう。“水の時代”の空気感は、意外とすぐそばにあるのだから。