僕の名前は三浦公嗣(みうらさとし)――「ありがとうエアコンお掃除専門店」の代表を務め、「ありがとうグループ」の長でもある。
今でこそ、いくつもの店舗やサービスを展開し、スタッフや仲間たちとのチームワークを拡げているけれど、ほんの数年前までは暗いトンネルの中をひたすら歩いているような感覚だった。まさか自分がこんなふうに“自由に生きる道”を築けるなんて、当時は夢にも思わなかったのだ。

僕は仕事の価値観として、以下の三つを何より大切にしている:

  1. お互いを自由にする
  2. お互いを喜ばせる
  3. 心がすっきりした状態で明るい言葉を心に入れ、運氣を上げ元氣になる

第一位の「お互いを自由にする」は、とても奥深い。
一度は自分の欲望を達成するための自由を手に入れたとしても、欲望に振り回されるままだと、いずれ行き詰まる。本当の意味で解放されるには、欲望そのものに縛られない境地へと行く必要がある――その瞬間に多くの個人や家族、企業が心からの自由を享受できたとき、自分もまた解放されるのだと感じている。

ありがとうシステム」は僕がそうした自由観を体現し、拡大していくための方法論だ。たくさんの人が感謝・自由・利益・自制心を同時に育みながら、最短で大きく羽ばたく仕掛けを創りたい――その思いで生まれたのが、今の「ありがとうグループ」でもある。実現したいビジョンはとてつもなく広大だ。たとえば年商が何百倍、何千倍になろうが、まだまだゴールは先にある。最終的には、1,000万世帯へトイレ掃除をプレゼントし、自制心の輪を広げたいと思っているし、それを世界10億世帯にまで展開することすら視野に入れている。
いま書くと突拍子もない話に見えるかもしれないが、僕は本気だ。

しかし、そんな夢を語るようになったのはごく最近のこと。ほんの数年前は、実は「夢を語るなんて恥ずかしい……」と、卑屈になっていた時期が長かった。どん底に沈みこみ、借金に追われ、“自分の本質的な欲求”にすら気づかず、ただただ目先の問題をこなすだけの日々を送っていたのだ。

この物語では、僕が暗闇から抜け出すまでの経緯と、その途中で出会った「スカイランド式コーチング」という理論との関わりを中心に語っていこうと思う。実際、僕はそれによって可能性を解放し、人生のステージを大きく変えることができたと感じているし、同じように苦しむ誰かの参考になればと願っている。

そしてぜひ最後まで読んでほしい。
きっと、あなたの心にも“新しい未来”の種が芽生えるかもしれない――。

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【第一部:暗闇の中で――挫折と迷い】
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2019年8月に「ありがとうエアコンお掃除専門店」を立ち上げる前、僕は何年も“日々のやりくり”に追われる生活をしていた。もっと以前、2014年から2017年7月までは神奈川県警察向けの高齢者講習システム開発会社に勤め、県内を飛び回ってシステム保守を行っていたが、不規則な勤務とストレスから体調を崩しかけ、2017年8月からは「デトックストレーナー」に挑戦するなど、紆余曲折を重ねていた。

ところが、そのデトックストレーナー期(断食50日間など)でも家計はうまく回らず、2018年10月~12月の月収は3万~6万円程度にしかならなかった。嫁さんに頼んでシャネルやプラダのバッグをヤフオクに出してもらい、僕自身も大事にしていた一眼レフカメラを売り払ってどうにか生活費を工面する――そんな苦しい時期だ。

いろいろな経緯をへて2019年1月から7月まではハウスクリーニング会社に就職し、そこで掃除技術を学んだ。けれど、ここでも日々の激務と借金が消えないストレスから、先の見えない状況が続く。僕にとっての“暗闇”は、こうした複合的な要因でどんどん深まっていった。

「本当にこのままでいいのか……?」
そんな疑問を抱えても、**「まずお金を作らないと生き延びられない」**という焦りがすぐに頭をよぎり、思考を止めていた気がする。実際、周囲にも余裕がなく、当時は大事な家族さえろくに顔を合わせて話せない日もあった。なんとも寂しい話だが、それが当時の現実だ。

「エアコン掃除」の仕事自体は、2019年8月に独立してから本格化するのだけれど、その準備段階でも挫折や迷いが山ほどあった。借金だけが増えていく一方で、スタッフを雇う余裕なんてまるでない。いざ求人をかけても、面接に来た人を満足に採用する資金がないから、仕方なく断る――そんなスパイラルが続いたんだ。

加えて、明確なビジョンがないまま「急いで結果を出さねば……」という思いが強くなり、ただがむしゃらに長時間働き詰めだった。結果、日々のクレームやトラブル対応に追われ、朝から深夜まで休みなく現場を回る。それでも請求書を積み上げると、ほとんど残らない。こんな状態で将来はどうなるのか――まさに“どん底”という言葉がぴったりの暗闇だった。

「夢を語るなんて、バカバカしい……」
そう自分に言い聞かせ、歯を食いしばっていたのが、当時の僕の姿だ。

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【第二部:衝撃との出会い――コーチングの入り口】
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そんな中、あるセミナーとの出会いが、すべてを変えるきっかけになった。
2019年の春先頃だったと記憶している。自分の“コーチング”や“心理学”に関する知識はゼロに近かったけれど、何か売上アップのヒントでも得られないかと情報を探していたときに見つけたのが「最新マネジメント理論セミナー」のメルマガだったのだ。

登壇者は、村上先生。45歳の男性で白髪はなく、スーツ姿が端正な雰囲気。宣伝には“スカイランド式コーチングの提唱者”と書かれていた。正直、「コーチングって何?」という段階だったけれど、「少なくとも営業とかマネジメントの要領でも教えてもらえたら助かるかな」と軽い気持ちで申し込んでみた。

セミナー当日、村上先生は穏やかな声でこう語り始めた:

「みなさん、利益を上げたい、もっと成功したい、と考えてここにいらっしゃったかもしれません。ですが、大切なのは“本当のゴール”に気づくこと。いま眠っている自分の可能性――これこそが成功への大きな鍵ですよ。」

当時の僕には何を言っているのかすぐには理解できなかった。**「本当のゴール? そんな抽象的な話より、具体的な売上アップのテクニックを教えてくれ……」**と、少々焦れていた気がする。ところが話を聞き進めていくうち、妙に刺さるフレーズがいくつか出てきた。

たとえば、**「スコトーマ(盲点)」**という言葉。
人間の脳は自分が見たいものだけを選んで見て、都合の悪い要素を見えなくしてしまう傾向がある。もし“借金で苦しいから無理”“スタッフを雇う余裕なんてないから無理”といった思考に囚われると、本当はできたかもしれない提案や行動を最初から排除してしまう――それがスコトーマだという。

「まさに、俺じゃないか……?」
そう感じた。何しろ僕は「お金がないから何もできない」「時間がないから新しいことは無理」などと、可能性を封印してきたクチだ。その視点が“盲点”となって、せっかくのチャンスを見逃していたかもしれないと考えると、胸がザワザワしてきたのを覚えている。

さらに、村上先生はこう続けた:

「あなたが思う“社長とはこうあるべきだ”“現場で管理すべき”といった固定観念が、実は本当の夢を奪っているかもしれませんね。借金や不安に追われると、どうしても“とにかくお金を回さなきゃ”と焦りますが、それが盲点を生む原因になるんです。」

当然、僕は心当たりがありすぎた。「とにかくお金を回さなきゃ」「早く利益を出さねば」――そんな強迫観念でずっと動いていたんだから。

「これは、ただの売上ノウハウ講座ではない……」
セミナー終了後、僕はまだ混乱したままだったけれど、初めて感じる“不思議な高揚感”に包まれていた。

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【第三部:セミナー帰りの夜――もたげる疑問】
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セミナーを後にした夜、僕は自宅へ帰っても落ち着かなかった。
村上先生の話がやけに頭を駆け巡っていたからだ。「ゴールを固定しない」「既存の選択肢にこだわらない」――普段なら「抽象的だな」と敬遠しそうな内容が、なぜか心を揺さぶる。

僕がそれまで身につけてきた思考パターンは、**「とにかく借金を減らし、短期的に食べていく」というものでしかなかった。だからこそ、2017年8月~2018年12月のデトックストレーナー期も結果が出ずに苦しみ、2019年1月からハウスクリーニング会社に転職しても、借金は消えないまま。「新たな工夫をしたくても、お金と時間がなくて無理」**と自分を納得させていたのだ。

だが、村上先生は「それが盲点による思い込みかもしれない」と指摘する。自分が頭から「不可能」と決めていた可能性は何なのか? そもそも僕は何のために働いているのか

ふと、ノートを開き、試しに書き出してみる。
「今のままだとスタッフを増やすどころか、自分一人で回すのが限界だ。こんな状況で夢なんて描けるのか……?」
「いや、村上先生は“コンフォートゾーンを変える”と言っていた。今の俺が慣れ親しんだ苦境が、実は居心地のいい(と思い込んでいる)場所になっているかもしれない……」

書いているうちに、何とも言えない悔しさが込み上げてきた。「もし本当に可能性を自分で潰していたなら、どこからやり直せばいい?」
深夜まで考え込み、なかなか眠れなかった。

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【第四部:突然襲った心筋梗塞――その3ヶ月後の苦闘】
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実は、僕には体の面でも大きな出来事があった。
2017年4月21日、朝5時48分に強烈な胸の痛みが襲い、救急車で搬送される。医師から「心筋梗塞ですね。あと数分遅れていたら危なかった」と告げられた。まさか自分が心臓病で倒れるなんて想像していなかったから、衝撃だった。

当時は神奈川県警察向けの高齢者講習システム開発会社に勤めていたころで、日々の移動や不規則な生活で疲弊していたのは確かだ。結果的に数週間の入院と手術で助かったものの、医師からは「無理は避けてください」と厳しく注意される。しかし、借金はあるし、簡単に仕事をセーブできる状況でもなかった。

その後、無理に働きを抑える形で会社を退職せざるを得なくなり、2017年8月からはデトックストレーナーとして個人事業を始める――これがまた上手く行かず、月3万円とか5万円しか稼げなかった時期があったのは先に書いた通りだ。いくら健康を意識して“断食50日”などしてみても、お金にならなければ家族を養えない。嫁さんのバッグをヤフオクで売るしかない姿は、とても情けない気持ちだった。

「体を壊すと本当に何もできない……」
その心筋梗塞経験で健康への意識は芽生えたが、肝心の経済面で詰まってしまい、結局行き詰まるばかり。借金に追われる現実は変わらず、メンタル的にも焦りや苛立ちが増していった。こんな状態で家族にも迷惑をかけ、スタッフを増やすなんて不可能じゃないか――そう思うと、目の前が真っ暗になりそうだった。

「健康第一」と言いながら、お金がなければ生活できない。
まさにジレンマだった。僕の暗闇は、体のリスクと借金のストレスという二重苦だったと言える。

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【第五部:再起を賭けて――学んだ理論を試す勇気】
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そんな僕が改めて村上先生のセミナーに興味を持ち、コーチング関係の書籍を読み始めたのは、**「こんな状態で一生を終わりたくない」**という必死さからだ。2020年に入るころにはエアコン掃除事業に腰を据えようと決めていたが、不安は山積み。スタッフを一人雇う資金もないし、ハウスクリーニング時代に覚えた技術だけで本当に勝負できるのか――迷いばかりが先行していた。

それでも**「盲点を外す」「アファメーションを書いてみる」「コンフォートゾーンをズラす」**といったキーワードを試行錯誤してみよう、と半ばヤケになって取り組んだ。深夜のオフィスでノートを開き、こう書くのだ:

「僕・三浦公嗣は、自由を生み出す仕組みを確立し、多くのスタッフや仲間が笑顔で働ける会社を運営している」
「健康を第一に、家族を大切にしながらも高い売上と利益を手にしている」

実際はそんな状態からはほど遠い。でも、村上先生曰く、「脳に現実とイメージの差を意識させることで、脳がそれを埋めようと働き出す」のだそうだ。最初は疑わしかったけれど、他に打つ手もなかったのでやってみた。すると不思議なことに、少しずつ考え方が変わってきた。

例えば、スタッフが「社長、こういうやり方はどうですか?」と提案してくれたとき、以前なら「余計なこと言うなよ」と拒否していたのが、「あ、試してみる?」と受け止める余裕が生まれた。これだけでも社内の雰囲気が僅かに和らいだ感覚があったのだ。

「ああ、もしかしたら自分は今まで“自分一人で抱え込まなきゃいけない”と思い込んで、周りにアイデアを求めることすら排除していたんだな……」
こう気づくだけでも、精神的に少し救われた。

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【第六部:コンフォートゾーンのズレ――挑戦する“怖さ”】
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ところが、ここで意外な恐怖にも直面する。
**「本当にコンフォートゾーンを出るって、こんなに怖いものなんだ」**と知った。

僕は借金に追われ、体調にも不安を抱えた生活を“嫌だ嫌だ”と言いながら、それに慣れきっていたのだ。新しい取り組みをしよう、スタッフに委任しよう――そう考えるたび、「もし失敗したらどうする? もっと悲惨なことになったら?」という不安が押し寄せる。

ある日、スタッフが「現場効率が悪いので、もう少し丁寧なマニュアルと、チームで作業するやり方を試してみませんか?」と提案してくれた。僕は一瞬「そんな時間と人件費の余裕ないよ!」と反射的に思ったが、アファメーションで「自由を生み出す仕組みを作る自分」をイメージしていることを思い出し、踏みとどまった。**「やってみようか」**と一言返してみたら、意外とスタッフが喜んで動き始める。

すると、なんとなく流れが変わり出す。お客様から作業を評価してもらったり、追加のクリーニングを頼んでくれたりするケースが少し増え始めたのだ。すると僕自身も「こんなに俺が指示しなくても、みんなでやれることがあるのか」と驚きと喜びが湧いてくる。

一方で、**「もし大々的にキャンペーンを打ってお客さんが殺到したとき、人手不足で対応しきれなくなったらどうしよう」という恐れが頭をもたげる。これこそが“コンフォートゾーンを出る怖さ”**だった。成功するかもしれないが、失敗も大きいかもしれない――それが怖くて、今まで小さくまとまっていた部分がある。

「でも、大丈夫。アファメーションで書いた通り、俺は自由と喜びを広げる事業を作るんだ」
そう自分に言い聞かせると、少しずつ前へ踏み出す気持ちが固まっていった。

【第七部:どん底をさらに深く――新たな壁にぶつかる】

夜も眠れずに考え続けた末、少しずつエアコン掃除ビジネスの再建へ向け動き出していた僕・三浦公嗣(みうらさとし)。ところが、皮肉にも「一歩踏み出してみる」行動によって、今度は予想もしない新たな問題が次々と押し寄せてきた。前回までの章で述べたように、僕は苦しみながらもアファメーションコンフォートゾーンのズレを意識することで、スタッフとのコミュニケーションを改善し始めていた。小さな変化とはいえ、それなりの手応えを感じたのは事実だ。

だが、同時に「この勢いで売上をもっと伸ばしたい」という欲求がムクムクと大きくなってしまった。借金を返済し、余裕ある経営を軌道に乗せなければ――という焦りもあっただろう。2019年8月に立ち上げた「ありがとうエアコンお掃除専門店」を存続させるためには、とにかく“稼ぐ”必要がある。スタッフを数名雇い入れ、エリアを広げて集客を加速すれば、一気に成果が出るのではないか――そう考え、まさに“背伸び”をした施策に手を出すことに決めた。

■一気に拡大を狙ったキャンペーン

思いついたのは、**「複数台割引の大幅拡充」「“初回限定”早期予約で◯%オフ」**といったキャンペーンを大々的に打ち出すこと。宣伝費用をかければお客さんが一斉に集まってくるかもしれない。それによって、一気に業績を浮上させられるかもしれない――そういう期待が膨らんだのだ。

もともと僕は“慎重派”というより「思い立ったら突き進む」タイプの面もあったので、スタッフらと十分に話し合う前にチラシやウェブ広告を制作し、そこに**「家中エアコンクリーニング祭り! 限定◯◯%オフ!」なんてコピーをデカデカと掲載。そのうえ、SNS投稿にも力を入れ、「2台以上ご依頼でさらに◯千円引き」**などをガンガン打ち出した。

「このままじゃ日和っているだけだ。せっかくコンフォートゾーンをズラすなら、思い切って集客を増やし、スタッフも増強して、利益を手に入れるしかない……!」
そんな強い思い込みで、社内の意見をあまり聞かずに拡販してしまったのが、今思えば命取りだった。

■スタッフ不足による大混乱

実際、キャンペーンの効果は思った以上に絶大で、一時的に予約が殺到する。これだけ見ると「大成功」だが、現場のリソースは全然整っていなかった。人数的にもノウハウ的にも準備不足だったため、予約管理ミスが頻発したのだ。

  • 同じ日時に2件・3件と予約を入れてしまい、「誰も行けない」という事態が発生
  • スタッフが交代要員を確保できず、朝から夜中まで走り回る羽目に
  • 疲労や焦りから作業品質が下がり、汚れを落としきれないクレームが増加
  • 不手際でお客様のお宅に道具を忘れるなどの初歩的ミスまで出る

最初のうちは、一生懸命謝罪電話をかけ、再訪問を行い、どうにか火消しに回ったが、あまりに件数が多くなると手が回らなくなる。お客様からは**「楽しみにしてたのに何度も日程が変わって困る」**とか「仕上がりが微妙。二度と頼まない」といった厳しい声がSNSに書き込まれ始めた。

さらに、繁忙期を支えるはずだった頼みのスタッフが1名離脱。「社長が急に大きく打ち出して、無理を言われすぎる。現場はパンク寸前だ」と言われ、僕は何も言い返せなかった。**“自由と自制心”**を謳いながら、実際には自分だけがアクセルを踏んでいたのだと痛感する。

「やっぱり、無謀だったかもしれない……」
頭を抱え、事務所の床にうずくまる夜が続く。せっかく“コーチング”を学び始めて、スタッフとのコミュニケーションも良くなりつつあったのに、ここで一気に信用を失ってしまうのではないか――そんな不安が押し寄せていた。

**【第八部:再び村上先生を訪ねる――コーチング理論の深堀り】

失敗のどん底で、僕は途方に暮れていた。すると、数日前に村上先生が「その後、どうですか?」というメールをくれたのだ。正直「何て答えればいいんだ。こんなに無様な状況で……」と思ったが、思いきって**「急ぎで個別に話を聞いてほしい」と**打ち明けることにした。

■再セミナー参加

すると村上先生は**「今度の週末にミニセミナーをやります。良かったらまた来てください」と招いてくれた。僕は内心、「スタッフ対応が大炎上中のこの時期にセミナーなんて行ってる場合じゃない」と思いつつ、しかし「今行かなきゃ、根本の考え方を見直さないまま自滅するかも……」**という危機感もあり、思いきって参加を決断した。

セミナーの会場は前より小規模で、参加者も10名程度。そこに混じって話を聞くと、村上先生は以前よりさらに深く、**“マインドの在り方”“ゴールを上書きし続ける重要性”**を語っていた。

「人は“今の自分に見合った夢”を設定しがちです。つまり、借金があるならその返済をゴールに、スタッフ不足ならとりあえず人を確保するのをゴールに――そうなる。でも、そこが本当のゴールでしょうか? 経営者が心から望む未来はそれだけじゃないはず。

ただし、“高いゴールを設定して一気に走る”のと、“具体的に準備をしながら周りを巻き込む”ことは両立します。もし過程でトラブルが起きたら、それはあなたの抽象度がまだ不十分だったか、ラポール形成が不十分だったかもしれませんね。」

僕はもう耳が痛いくらい痛感していた。「まさにその通りだ……」。急に高い売上を狙うあまり、スタッフとの十分な共有もなくキャンペーンをぶち上げてしまった。自分の中で**「自由を得るためには売上がいる!」**という欲求だけが先行して、“なぜそれをするのか?”というメタゴールを一緒に考える機会を作れなかったのだ。

■村上先生との個別対話

セミナー終了後、僕は思いきって村上先生に個別アポを申し出た。**「正直、キャンペーンが失敗して、多額の返金対応やクレーム対応に追われています。このままだと会社が倒れるかもしれない……」**と正直に打ち明ける。すると村上先生は穏やかな笑みを浮かべながら、こんなふうに助言してくれた。

「問題は失敗そのものではなく、“失敗から学べない状態”に陥ることです。あなたはこの失敗をどう活かしますか? たとえば、スタッフが不安に感じるポイントを徹底的に洗い出し、その“盲点”をみんなで共有できるかもしれない。お客様が何を求めていたのかを改めて深堀りする契機になるかもしれない。

いま大変な状況かもしれませんが、“なぜ、それをやりたかったのか?”をもう一度思い出してみましょう。『お互いを自由にする』という軸がブレていなければ、そこに向かう道筋はいくらでもありますよ。」

心に刺さる。僕は改めて胸に手をあて、**「そもそも、なぜ大きく売上を伸ばしたかったのか?」**を自問してみた。答えはシンプルだ。借金苦から解放され、スタッフにも余裕ある給与を出し、誰もが気楽に働ける環境を整えたい――それが目的だったはずだ。ところが、実際には焦りに駆られて“自由”とは真逆の無理な拡大をやってしまった。

村上先生の言葉に背中を押された僕は**「もう一度、スタッフやお客様としっかり向き合おう」**と腹をくくったのだ。

**【第九部:マイナスの現実――資金繰りの悪化と精神的ダメージ】

セミナー後、会社に戻ると現実はさらに厳しさを増していた。返金対応に追われ、資金繰りが一層厳しくなっている。そもそも僕は2017年8月~2018年12月のデトックストレーナー時代からの負債や、2019年1月~7月のハウスクリーニング勤務時代に積み重なったカードローンがあり、そこに追い打ちをかける形で今度のキャンペーン失敗が乗っかってきた格好だ。

スタッフへの給料を払うだけでなく、家賃や広告費などの経費も馬鹿にならない。下手をすれば、月末には資金ショートしてしまうかもしれない。こんな恐怖が頭をよぎる。

「どうして俺はこんな大失敗を……。結局、村上先生のコーチング理論をかじったところで、成果が出なかったら意味がないじゃないか……」
夜な夜な自分を責める感情がこみあげてくる。しかし同時に、村上先生の言葉が引っかかったままだ。「失敗があっても、それをどう活かすかが鍵」――なるほど、もう一度組織を立て直すチャンスは残されているのだろうか? ここで逃げ出すわけにはいかない。

■具体策を探る

何より、僕には**「お互いを自由にする」**という軸を捨てたくない思いがあった。もし焦りだけで動き、結果スタッフが疲弊して辞めていくなら、それは自分の理念と矛盾する。ならばどうすればいい?

  • まず返金やクレーム対応の窓口を明確化する
  • 新人スタッフにも分かる“作業手順”と“予約管理マニュアル”を整備する
  • お客様へのフォローアップ体制を強化し、再訪での信頼回復を図る
  • 社内ミーティングを定期化し、キャンペーンの見直しや次のステップを共有する

これらの施策をまとめ、翌朝スタッフに提案した。すると彼らは意外にも「それならやりましょう」と協力してくれた。キャンペーンは縮小する形になるが、とにかく今いるお客様を大切にし、信頼を取り戻そうという方向に落ち着く。以前は一方的に命令ばかりしていた僕が、少しずつスタッフたちとの“ラポール”を意識し始めたのは大きな変化だったかもしれない。

■不安との闘い

とはいえ、気持ちが前を向いても、借金という現実は重くのしかかる。たとえば朝起きると、「銀行口座の残高が足りない」と通知が来ているかもしれない。返金分を振り込まねばならないし、広告費の引き落としもある。一歩間違えれば不渡りとなり、事業継続そのものが危うくなる。

「こんな状況で、どう“自由”を語るというのか……」
自問自答の夜が続き、眠りは浅い。ストレスで食欲が減り、再び体重が落ちていく。妻からは「健康第一って言ってるけど、あなたが倒れたら終わりだよ」と涙ながらに心配される始末だ。

それでもやるしかない。村上先生は**「挫折が深いほど学びが大きい。ここで踏ん張るか否かで、あなたがその先の抽象度を手に入れられるかが決まる」と語っていた。今までだったら「もう無理だ」と逃げていたかもしれないが、今回はアファメーションやスタッフとのやりとりで生まれた一体感があった。「絶対に立て直してみせる」**と心に決め、短期の損失は覚悟でクレーム対応に奔走する日々が始まった。

【第十部:共有ミーティングと“本当の自由”の再確認】

社内での共有ミーティングは、僕が初めて本気で**“みんなの意見に耳を傾ける”姿勢を取り始めた場所だった。朝礼だけでは時間が足りないので、夜の終業後にスタッフ数名と残って1~2時間**話し合うこともあった。これが結果的にとても良い方向に働いたと感じている。

■みんなの声

「正直、キャンペーンが始まった頃は、社長が『これで一気に売上伸ばすぞ』と息巻いてて、私たちへの説明や準備が不足してるなと思いました。」
「現場の体制が追いつかないのに、お客様からの予約が増える一方で、全然回しきれない。怖かったですよ。」

スタッフたちは、遠慮がちにしかし率直に胸の内を明かしてくれた。彼らもまた、**「お客様をがっかりさせたくない」という思いがあったのに、シフトやスケジュールがめちゃくちゃになって困っていたのだ。僕は「ごめん、ちゃんと話し合ってから進めればよかったね……」**と素直に謝罪するしかなかった。

するとあるスタッフがこう提案してくれる:
「でも、社長が言っていた“自由と喜び”のビジョンは嫌いじゃないんです。たとえば、私たちが自分の希望する勤務時間や作業スタイルをある程度選べて、お客様にも無理なく質の高いサービスを届けたい。そういう働き方を整備するために、どんな仕組みが必要かを一緒に考えませんか?」

僕は、まさに「これだ……!」と唸った。自分が一人で「売上が欲しい、借金を返したい」と焦った結果、理念が空回りしていた。しかしスタッフも**“自由と喜び”**を共有できるなら、もっと効果的な施策を一緒に考えられるはずなのだ。

■“メタゴール”の再確認

ここで改めて僕は、なぜエアコン掃除にこだわり、なぜ「ありがとう」という言葉を掲げてきたのかを語り直す機会を作った。「健康第一」を自分が痛感した理由、2017年4月21日に心筋梗塞で倒れた経験、デトックストレーナーで月3万円しか稼げず苦しかったこと――それらを包み隠さず話すうち、スタッフも真剣に耳を傾けてくれた。

そう、“健康”や“感謝”はただのきれいごとではなく、僕が文字通り「死にかけた」経験から見出したリアルな価値観なのだ。そこを共有すると、スタッフは**「なら、お客様にも健康面や感謝の気持ちを伝えられるようなサービスを提案できるかも」「時短勤務の人も受け入れて、無理なく人手を回せる形を作りたいですね」**と、前向きにアイデアを出してくれるようになった。

村上先生が言っていた**“メタゴール”とは、まさにこういうことかもしれない。「売上を上げる」だけが目的ではなく、「お互いを自由にする」「お互いを喜ばせる」**という大きなゴールに向かうための道筋を全員で考える。すると、一時的な失敗があっても、それをバネに改革できる希望が見えてくるのだ。

**【第十一部:具体的な再建策――“ありがとう”を中心に据える】

それからの僕たちは、いくつかの再建策を次々と実行していった。ここでは、その具体例を少し紹介しよう。

1. お客様との信頼回復ファースト

何より大事なのは**「一度失望させたお客様」に誠意を見せることだと判断した。クレームや不満があった方々をリストアップし、スタッフが手分けして電話やメールで事情を説明し、可能であれば再度訪問してエアコン掃除の補償をする。これにはコストがかかったが、「もう一度チャンスをください。必ず満足いただけるサービスをします」**と言い続けるしかない。

意外にも、多くのお客様が「最初は怒ったけど、そこまで言うなら」と耳を貸してくれた。中には「再来してもらったら、前より丁寧に掃除してくれたし、社長さんもスタッフさんも誠意が伝わった」とSNSで書いてくれる人も現れ、少しずつ評判が“再評価”へと回復していった。人間、謝罪と改善がしっかりしていれば、意外と許してくれるものだと実感した。

2. “働き方”の柔軟化

スタッフからの要望を受け、シフトや勤務形態をより柔軟にする仕組みを導入。たとえば「平日は夕方4時までの時短勤務OK」とか「土日だけフルタイムで稼ぎたい人向けシフト」など、さまざまなパターンを用意し、各自が希望を出せるようにした。一見すると難しそうだが、ネットのスケジュールツールやチャットを活用して可視化すれば、意外に運用できることが分かった。

結果、**「働きやすい職場ですね」と感じてくれたスタッフは離職を思いとどまり、場合によっては友人を紹介してくれることも出てきた。もちろん最初は調整コストが高かったが、“お互いを自由にする”**ための大切な投資だと考え、頑張って仕組みを作り上げていった。

3. 研修動画の作成

新人スタッフが増えるにつれ、同じことを何度も繰り返し教える手間がかかる。そこで、社内有志で**「エアコン掃除の基本」**を撮影した研修動画を作成し、ネット上のプライベート共有サイトにまとめておくことにした。新人が入社するたびに、その動画をまず見てから現場研修へ進めるため、品質が安定しやすくなった。

この“動画化”は、後の**「ありがとうグループ」**展開にも大きく寄与することになる。ノウハウを映像で共有すれば、遠方でのフランチャイズ参加者(ボランタリーチェーンの加盟店)もスムーズに学習できるからだ。

4. 小規模な“感謝”イベント

大規模キャンペーンに懲りた僕は、今度は小規模なイベントを試すことにした。たとえば、「既存のお客様向けに“プチ感謝祭”を開催し、簡単なお掃除ワンポイント講座と健康アドバイスをセットにする」といった企画だ。誕生日や記念日に“お掃除ギフト券”を贈ってもらうアイデアも追加し、“デトックストレーナー”時代に学んだ健康知識をほんの少しミックスしている。

こうした試みは派手さこそないが、「なんだか楽しそう」「健康にも配慮してるんですね」という評判が少しずつ広がり、リピーターが増えやすくなった。まさに**「借金の焦りで一気に稼ぐ!」ではなく、地道にファンを増やしていく路線**への転換だ。

【第十二部:村上先生のアドバイス――“メタゴール”の真意を噛みしめる

再建を進めるうちに、改めて僕は**「メタゴールを描く」という村上先生の教えを深く噛みしめるようになった。これまでの僕は、「売上を作るため」「借金を返すため」という目先の目標がゴールになっていた。だが、本当のゴールは「お互いを自由にする」「健康と感謝を広げる」「自制心を育む」ことであり、その先には「世界中に自由の循環を拡げたい」**というビジョンがあったはず。

■自分を客観視する

村上先生からは度々こう言われていた:

「借金やスタッフ不足に追われていると、そこで思考が止まりがちです。ですが、その苦しみの先に何を実現したいかを具体的かつ抽象度高く描ければ、日々の行動も自然と変わっていく。『売上が欲しい』から『自由と喜びを提供したい』へと発想が変われば、スタッフやお客様の声も“どう活かそう?”と前向きに受け止められるようになります。」

確かに、僕はキャンペーン失敗で痛い目を見たが、そのおかげでスタッフとのチームワークや新たな仕組みを整える方向にシフトできた。結果、徐々にリピーターが増え、マイナスだった売上もある程度回復傾向に転じてきたのである。皮肉にも、**「大きく失敗したからこそ、本気で改善に取り組んだ」**という面があるわけだ。

借金返済はまだ続くが、以前ほどの絶望感は少しずつ薄らいできた。**「自分は失敗したけど、まだ取り戻せる」**という手応えがあると、心筋梗塞のトラウマや家計の不安に押しつぶされる回数が減るのを感じた。嫁さんにも「この数ヶ月で随分変わったね」と言われ、少し誇らしい気持ちになったのを覚えている。

■ありがとうグループへの道

そして、最終的に僕が**「ありがとうグループ」**を立ち上げる大きなきっかけとなったのが、2023年8月からの本格的なボランタリーチェーン(フランチャイズ)展開だった。まだこの時点では最終形ではないが、徐々に周囲から「同業者と協力してみては?」という声が増え、「苦労を分かち合いつつ自由度の高いチェーンを作れないか」と考えるようになっていた。

もちろん、それまでの道のりには何度も壁があった。2020年~2022年にかけてのコロナ禍の影響や、スタッフの離脱、広告費の予想外の負担など、次々と課題は生じていた。だけど、**「お互いを自由にする」というメタゴールがブレなくなったおかげで、むしろ困難に対して「どう乗り越えられる?」**という思考パターンが育っていったように思う。

こうして改めて振り返ると、僕は**村上先生(スカイランド式コーチングの提唱者)と出会わなければ、ずっと自分の盲点に気づかず「苦しい経営」から抜け出せなかったかもしれない。もちろん今も道半ばであり、年商が数十倍になろうが、まだまだ「1000億倍・1兆倍の可能性」**なんて話は大げさに感じる時もある。でも、以前の暗闇に比べたら、はるかに希望が見えてきたのは確かだ。

【第十三部:新しい展開――“ありがとうエアコンお掃除専門店”の確立と仲間との出会い】

前回まで、僕(三浦公嗣)がエアコン掃除ビジネスで混乱を極めたあと、コーチング理論を使いながらスタッフとのチームワークを再構築し、ようやく光が差し込み始めたところまでお話しした。失敗を繰り返しながらも「お互いを自由にする」ために、少しずつ行動を変え、社内が活気を取り戻し始めたのだ。そんななか、2021年頃から、僕は「自分だけが再建できればいいわけではない」と考えるようになり、他の事業者へのサポートにも力を入れるようになる。

■松本さんとの出会い──2021年4月29日の始まり

ちょうどその頃、「大阪でハウスクリーニング事業をやっている松本さん」という方が、僕のもとへコンサルを受けにやってきた。彼はクリーニングBASE松本という屋号で事業をしており、年商は当時900万円ほど。それはそれで個人事業としては一定の成果といえるかもしれないが、松本さんにはもっと**「大きく伸びる自信」もあれば「なぜか売上が上がらない不安」**もあったという。

「三浦さんのエアコン掃除自動運営の方法を知りたいんです。
どうすれば人を増やせて、でも自分は現場を回らなくても売上を伸ばせるのか…
ぜひ教えてもらえませんか?」

彼は熱意をもってそう言ったが、実際はかなり追い詰められた状態だったようだ。当時の僕は自分自身のエアコン掃除会社(ありがとうエアコンお掃除専門店)をようやく再建の軌道に乗せつつある段階で、「上手くいきかけているメソッドを自分以外にも伝えていけるのか?」と内心迷いもあった。だけど、村上先生のコーチング理論によれば、**「ゴールは一人で達成するものではなく、周囲を巻き込みながら抽象度を上げていく」とされていたし、“お互いを喜ばせる”**という僕の価値観にも合致するはずだと考えた。
こうして、2021年4月29日から松本さんへのコンサルが本格的にスタートする。

■コンサル初期の苦悩──松本さんの涙

とはいえ、すべてが順調に運んだわけではない。松本さんが直面していたのは**「エアコン掃除の繁忙期をどう捌ききるか」「スタッフをどのように教育し、辞めさせないか」「設備投資や広告費をどのタイミングで投入すればいいのか」**といった問題で、しかも資金に余裕があるわけではなかった。
僕がアドバイスするとき、エアコン掃除の作業手順やポータルサイト活用のノウハウだけでなく、「自由と自制心」をどうバランスさせるかや、スタッフとのラポール(信頼関係)の築き方など、コーチング的な視点を混ぜながら伝えていく。

しかし、松本さんが2021年に流した涙は尋常ではなかったという。家族との時間をうまく取れず、スタッフのミスが相次ぎ、クレーム対応に追われて寝不足の日々が続いた時期がある。**「もう無理かもしれない」「なんでこんなに苦しいんだろう」**と、何度も弱音を吐いたそうだ。でも、そこで逃げずに踏みとどまったのが彼の強みだと思う。

僕自身が心筋梗塞で倒れたり、借金に苦しんでバッグやカメラを売ったりしてどん底を経験したからこそ、「大丈夫、苦労は必ず糧になる」と松本さんに言えた。僕が村上先生から学んだコーチングスキルを、今度は松本さんに伝え、その不安を言語化し、ゴールイメージを再設定し、スコトーマを外し続けるトレーニングをやってもらったのだ。彼は根が真面目なので、ちゃんとアファメーションも続けていたし、コンフォートゾーンを一歩ずつズラす努力を怠らなかった。

■わずか7ヶ月後の躍進──年商2,600万円へ

すると、本人も驚くほどのスピードで結果が出始めた。

  • 2021年12月の決算で、松本さんの年商は2,600万円へと跳ね上がる。
  • もともと2020年12月時点で年商が900万円だったのを考えれば、約3倍近い成長だ。

これは松本さん自身の努力と覚悟によるところが大きいが、僕からの**「エアコン掃除自動運営ノウハウ」も確かに貢献したと自負している。たとえば、スタッフ募集のやり方や研修動画の作り方**、ポータルサイト口コミ戦略などを体系立てて教えた。彼はそれを忠実に実行し、やがて自分流にカスタマイズして、スタッフが自主的に動ける組織へ変えていったのだ。

■その後の成果──年商6,030万円から1億円へ

松本さんの飛躍はそこで終わらない。苦労の連続だった2022年も、精神的にはギリギリの局面をいくつも迎えたが、最終的に年商6,030万円を達成。さらに2023年12月には念願の年商1億円に到達したというから、まさに破竹の勢いである。
ただし、そこに至るまで**「涙を流すほど辛いこと」が何度もあった**。スタッフの離職や、繁忙期に顧客対応がパンクしたり、家族とのすれ違いに心を痛めたりと、順風満帆ではなかった。けれども、彼は絶対にあきらめなかった。

僕が一番嬉しかったのは、松本さんが**「自由になりました、ありがとうございます!」と心から言ってくれたことだ。金銭的な成功だけでなく、家族との時間や健康も大切にできるようになった。2024年1月には家族でルスツリゾートへ3泊4日のスノーボード旅行、4月にはシンガポール旅行も楽しめるほどの余裕が生まれた。そして何より、彼が「スタッフや家族を笑顔にできるのが本当に嬉しい」**と言っているのが印象的だ。

【第十四部:家族との時間――真の自由を感じ始める(再掲+松本さん絡み)】

こうした松本さんの姿を間近で見ていると、僕も改めて**「家族と過ごす自由な時間」の大切さを思い知る。僕自身もかつて休みゼロで働き詰めになっていたが、心筋梗塞を経て健康の意義を痛感し、スタッフとの協力関係を築くことでようやく家族とBBQをしたり、ゆっくり温泉に行ったりできるようになった。松本さんも同じように家族と旅行を楽しめているのを見ると、まさに「自由と自制心を愛する」**僕のミッションが浸透しているんだな、と感じる。

■「苦労の末の自由」こそ本物

ただし、これは**「努力なしのバラ色ストーリー」**ではない。松本さんも、僕も、辛酸をなめ尽くしてきたからこそ、現在の自由がある。2021年~2023年にかけて精神的に追い込まれる瞬間は何度もあったと彼は言うし、僕も2018年ごろまではほんの数万円の収入しかなかった時期を思い出すと身震いする。ただ、そうした苦労があった分、自由を手に入れたときの喜びは何倍にも増すというものだ。

村上先生の言葉を借りれば、「ゴールは常に上書きされ続ける」。仮に1億円を達成しても、次は2億、5億、10億…と数字を追うだけではなく、「自分が本当に描きたい世界」を具体化するために行動する。それが**“自由”“自制心”**の両輪を回し続けるコーチング的な在り方だと言えるだろう。

【第十五部:いざフランチャイズへ――“ありがとうグループ”への広がり】

僕が松本さんにコンサルしていた頃とほぼ同時期に、エアコン掃除のボランタリーチェーン化の構想を膨らませた。完全なフランチャイズとは少し違うが、**「お互いを尊重し合い、ノウハウを共有し、自由な働き方ができる組織体」**を目指したいという想いが強かった。

■2023年8月の決断

そこで2023年8月を目処に、正式に**「ありがとうグループ(フランチャイズ)」として募集を開始する。ある程度、松本さんのように実績を出したコンサル生がいたことで、「この方法論には再現性がある」**と自信を持てたのも大きかった。もちろん全員が松本さんのように劇的に伸びるとは限らないが、少なくとも本気で学べば十分に道はあると確信していた。

  • 研修動画:エアコン分解から接客トーク、口コミアップ戦略までカバー
  • コーチング要素:自由と自制心、スタッフ教育、ラポール構築など
  • 健康意識:心筋梗塞を経験した僕だからこそ教えられる“身体を壊さない仕事術”

これらをパッケージ化し、**「あなたも自由になりませんか?」と呼びかける。
実際、説明会に参加した人たちの多くは、
「大手FCの厳しいロイヤリティや縛りに躊躇していた」「借金が怖くてチャレンジできなかった」「スタッフとのコミュニケーションに自信がない」など、悩みはさまざまだ。だが、僕は言う。「自由=好き勝手」ではなく、「自由=自制心を持って周りと協力しながら、心の底からやりたいことを追求する」**形なのだと。

■成果だけがゴールではない

松本さんのように年商1億円へ行く可能性だってある。でも、それはあくまで結果でしかない。重要なのは、**「自分がどのようにスタッフや家族、お客様と向き合い、幸せの輪を広げていくか」**だ。そこを誤ると、一時的に売上が上がっても長続きしない。精神的に追い詰められて燃え尽きてしまうケースだってある。

僕は説明会や面談で、必ず**「なぜこの仕事をするのか? あなたが望む未来は何か?」を問いかけるようにしている。お金は必要だが、お金のためだけに走ると「コンフォートゾーンのズレ」に対応できなくなるし、「ラポールの欠如」でスタッフが離れていくリスクも大きい。だからこそ、村上先生のコーチングで学んだ「本当のゴールを明確化する」**ことが鍵になるのだ。

【第十六部:コーチング理論の深化──松本さんの成功と苦労を支えたもの】

最後に、もう一度松本さんの話に戻りたい。2021年~2023年にかけて苦労を重ねながら、涙を流しながらも年商1億円を実現した彼は、**「一体何が一番大変でしたか?」**と聞かれると、決まってこう答えるという。

「自分の弱い部分を直視すること、そしてスタッフを本当に信じることが一番難しかった」

これはまさしく、僕が辿った道と重なる。“自由になりたい”と思うのは自然だが、そのためには“自制心をもって周りを巻き込み、信頼し合う”という行動が不可欠になる。しかもその過程では、自分の嫌な部分や弱点も見えてきて、目を背けたくなる瞬間が必ず訪れる。松本さんが泣いたのは、そうした自分の弱さを痛感しながらも、それを乗り越えて家族やスタッフを幸せにしたいという強い意志があったからこそ。

■コーチング=未来創造の技術

村上先生(スカイランド式コーチング提唱者)に言わせれば、コーチングとは**「あなたの脳が本来持つ可能性を解放するための技術」であり、「未来を創造する力を引き出す」ものだとされる。だからこそ、過去や現在の苦しみを「どう乗り越えて、新たなゴールを設定するか」が重要になる。そこに僕は“健康”“感謝”“自由と自制心”**という要素を組み込んでいるわけだ。

松本さんはまさにその実践例で、苦しみを糧にしながら**「家族とルスツリゾートでスノボを満喫する」「シンガポールに行って世界を見聞する」という新たな未来図を描き、そして実現させている。もし彼が辛さに負けて「俺には無理だ」**と投げ出していたら、この成果は生まれなかっただろう。コーチングは魔法ではなく、あくまで人の本気と行動があってこそ機能するという良い見本だ。

まとめ:苦労を抱えた先に広がる“本当の自由”

  1. スタッフとのラポール再構築
    • 小さな成功体験の積み重ねで社内が活性化
  2. 松本さんの事例
    • 2021年4月に僕のコンサルを開始
    • 2020年12月は年商900万円→2021年12月2,600万円→2022年12月6,030万円→2023年12月1億円
    • その裏には大きな苦労と涙があった
  3. エアコンクリーニング自動運営ノウハウ
    • スタッフ教育・ポータル活用・健康視点の差別化
    • コーチング的手法で“自由と自制心”を両立
  4. 家族との時間と健康
    • 僕自身も松本さんも、家族サービスや旅行を楽しめるようになった
    • 「苦労の末に得る自由」は格別の価値がある
  5. ありがとうグループ(フランチャイズ)
    • 大手FCより柔軟なボランタリーチェーン形式
    • 過度な縛りや高額ロイヤリティはなし
    • コーチングの視点を応用し、加盟者と共に成長

最終的に言えるのは、**「自由を望むなら、自制心を養い、苦労を恐れずに挑戦し続ける必要がある」**ということ。村上先生のコーチング理論は、そのための思考法や技術を提供してくれるが、実行するのはあくまで自分自身。松本さんが1億円を達成できたのも、勇気を持って行動し、不安や弱さと向き合ったからこそだ。

僕にとっては、このエアコン掃除ビジネスを核とした「ありがとうシステム」を通じ、多くの人が**「健康でいられて、家族や仲間と喜び合い、自由を謳歌できる」**状態を広げていきたいという想いがどんどん強くなっている。まだ道半ばだけれど、こうして仲間たちと苦楽を共にし、成果を分かち合う日々は、心筋梗塞で倒れたり借金に追われていた頃の自分からは想像もつかない幸せだ。

「苦労してよかった」と胸を張って言えるようになるまで、僕も松本さんも、多くの人も泣きながら走り続けてきた。そこには“お互いを自由にする”というモットーとコーチングの力が確かに息づいている。もし読んでくれているあなたも、似たような壁にぶつかっているのなら、諦めずに自分のゴールを上書きし続けることを試してみてほしい。きっと、その先には新しい未来が開けているはずだから――。

第十七部:未来を切り拓く者たち──コーチング理論の応用と広がり

1. 新たなステージへ

物語はここから、さらにスケールを広げていく。ありがとうエアコンお掃除専門店は徐々に軌道に乗り、スタッフや家族を大切にしながら“自由”を追求できる働き方が実現し始めた。そこには、村上先生(スカイランド式コーチング提唱者)から学んだコーチング技術の応用や、同業者との**“ボランタリーチェーン(フランチャイズ)”**という形のネットワーク構築が大きく寄与している。

一方で、僕・三浦公嗣(みうらさとし)は、過去に心筋梗塞で倒れた経験わずか数万円の収入しかなかった苦境をバネに、仲間たちとの協力を深め、エアコン掃除以外にも「トイレ掃除を無料でプレゼントして社会貢献」などのアイデアを具体化し始める。まさに**「お互いを自由にする」ための仕掛けだ。これが社内外で徐々に“ありがとうシステム”**として認識され、各方面から注目を集めるようになる。

2. 松本さん以外にも広がる成功ストーリー

前章までに登場した松本さんは、2021年当初は年商900万円だったのが、2023年には年商1億円に到達し、家族で海外旅行やスノボ旅行を楽しめるまでになった。この成功は多くの人に勇気を与えたが、実は松本さんと同時期にコンサルを受けた他の事業者も続々と成果を出し始める

  • 田中さん(仮名):北海道でハウスクリーニングを営んでいたが、スタッフ教育とマーケティングに苦戦。村上先生の理論と僕のノウハウを掛け合わせて導入し、2年で年商が3倍に
  • 小林さん(仮名):愛知県で副業としてエアコン掃除をスタート。健康面の不安があったが、**「身体を壊さない働き方」**を徹底しながら売上を伸ばし、家族と毎月1回旅行できる余裕を確保。

こうした声がSNSや口コミで広がり、2023年~2024年にかけて「ありがとうグループ」に興味を持つ人が急増。**“ただ稼ぐだけじゃなく、自分もスタッフも家族もみんなで自由になる”**というコンセプトが、今の時代にマッチしているのかもしれない。

3. 「お互いを自由にする」ための実践

僕は常に、「自由」とは「好き勝手やることではなく、自制心をもって周囲と連携し、本当の意味で解放される生き方」だと考えている。だからこそ、フランチャイズとしてのルールは最低限設けるものの、加盟店が各地域でオリジナルサービスを展開する余地を大きく残している。これは一般的なFCとは異なる点だ。

  • 研修コンテンツ:コーチング理論、エアコン掃除技術、スタッフマネジメント、健康管理など
  • 共通ブランド:ロゴやコンセプトは共通するが、価格やキャンペーン内容は地域性を活かす
  • 責任共有:何かトラブルがあったときは、グループ全体でノウハウをシェアし、再発防止策を考える

こうした形を整えたのが2023年8月。以来、応募者数は増え続け、2025年1月現在では48社以上が加盟している。社内には「もっと増やして早く100社を超えよう!」と意気込む声もあるが、僕はあえて焦らないようにしている。**「コンフォートゾーンを一気にズラすと弊害が大きい」**と村上先生から学んだからだ。

第十八部:コーチング×健康×エアコン掃除──新たな可能性

1. 健康第一の視点が広がる

心筋梗塞で倒れたとき、僕は**「健康を失うと何もできない」**と痛感した。そこから「デトックストレーナー」を試みたものの、思うようにいかず挫折も味わった。だが、その経験があったからこそ、エアコン掃除と健康意識の融合という差別化ポイントを確立できたともいえる。

  • エアコンは空気を循環させる
    → カビやホコリが人の身体に与える影響は大きい
  • 健康を守る第一歩
    → エアコン内部を清潔に保つことで、呼吸器系の負担を軽減
  • お客様への提案
    → 「実は呼吸が楽になった」「花粉症が少しラクになった」などの声がSNSで拡散

こうした成功事例を集め、同業者にも共有する。「コーチング×健康×エアコン掃除」という切り口は珍しいが、意外にも多くの人に刺さる。なぜなら、**「頑張りすぎて体を壊しては意味がない」「家族やスタッフの健康こそ最大の財産」**という考え方を、働く人なら誰しもが抱えているからだ。

2. 徹底したラポールが生む安心感

「ありがとうグループ」で僕が大事にしているのは、加盟店やスタッフとの**“ラポール”**だ。コーチングの理論では、ラポール(相手と深く信頼で結ばれた関係性)を築くことで、お互いに協力し合い、潜在能力を引き出し合うことが可能になるという。具体的には:

  • 定期的なオンライン勉強会
    → 代表者同士で悩みを共有し、成功事例をシェア
  • 個別コンサル(僕やスタッフが対応)
    → 「現場スタッフとのコミュニケーションがうまくいかない」「口コミの取り方をもう一度学びたい」など
  • メンタル面のサポート
    → 加盟店向けのLINEグループで励まし合う文化を醸成

こうした取り組みのおかげで、**「一人で苦しまなくていい」という安心感が全体に広がっている。もちろん、そのぶん僕や本部スタッフの手間は増えるが、“大きくするためにロイヤリティを取る”というよりは、“一緒に良くなるために費用をいただく”**という意識で運営しているのだ。

3. 拡大よりも深さ──“1,000万世帯へのトイレ掃除”

年商1,000万円、5,000万円、1億円…と数字が上がれば、それはそれで嬉しい。だが僕には、その先に**「1,000万世帯にトイレ掃除をプレゼントしたい」という壮大なビジョンがある。「エアコン掃除」とどう結びつくのか? と疑問に思うかもしれないが、“掃除で空間を清潔にし、人を健康にする”**という点では共通している。

  • トイレ掃除の無料キャンペーン
    → 地域のボランティアイベントとして実施し、集まった募金や寄付を医療機関や福祉施設へ還元
  • 掃除を通じた感謝の循環
    → エアコンに限らず、「きれいにすること」で相手への感謝を形にできる
  • スタッフのモチベーションアップ
    → 「世の中に貢献している」という誇りがパフォーマンス向上につながる

このプロジェクトはまだ始まったばかりだが、世界10億世帯への広がりを夢見ている。大げさに聞こえるかもしれないが、村上先生はいつも**「ゴールはどこまでも上書き可能」だと教えてくれる。「1,000万世帯を掃除するなんて、普通は無理」だと笑う人もいるが、僕は本気だ。「エアコンクリーニングという領域を超えたところに、世界中を巻き込む余地がある」**と信じている。

第十九部:欲望と自由のはざまで──揺れる心と成長の痛み

1. 成功がもたらす“新たな悩み”

ある程度、売上が伸びてくると、今度は**「もっと稼ぎたい」「もっと早く拡大したい」という欲望が湧いてくる。僕自身や多くの加盟店も、年商1億円を突破すると「次は2億、3億…」と自然に意識し始めるものだ。しかし、そこには“欲望に縛られない自由”**という理念と矛盾する危うさもある。

  • スタッフ過労のリスク
    → 短期的に稼ぎたいがために、無理に案件を詰め込む
  • 家族との時間が減る
    → 数字ばかりを追うと、せっかく得た自由を手放してしまう
  • 健康面の崩壊
    → 心筋梗塞のような再発リスクが高まる

ここで再びコーチングが役立つ。ゴールを上書きするとき、「自分や周囲が本当に望む未来か」を問うのだ。「1兆倍」を追い求めるにしても、それがスタッフや家族を犠牲にしたものなら、果たして望ましい自由といえるのか? 村上先生はよく言う。「数字に追われるのではなく、数字を道具として使いこなせるかが重要だ」と。

2. 苦しみを分かち合う仲間

2024年~2025年に入ると、ありがとうグループの加盟店もかなり増え、僕だけでは全員をフォローしきれないほどになる。そこで、松本さんをはじめとした先輩加盟店に**「コーチングリーダー」の役割**を担ってもらい、同じ悩みを抱える加盟店や新規オーナーをサポートしてもらう体制を整えた。

  • **“コーチングリーダー”**制度
    → 経験豊富で、かつ「自由と自制心」を体現できる人がメンターとして活動
  • 朝のオンラインチェックイン
    → 全員が強制参加ではなく、自由参加で近況を共有し合う
  • 失敗談の共有
    → 「実はまたクレームが出てしまった」「スタッフが急に辞めた…」など、苦労をオープンに話す風土

こうした仕組みのおかげで、苦しみを分かち合いながら乗り越える文化が根づきつつある。欲望に押し流されそうになったとき、周囲が自然にブレーキをかけてくれる。逆に落ち込みすぎたときは、仲間が背中を押してくれる。これはまさにコーチングの集団運営ともいえる風景だ。

3. 「いい感じの楽しさ」こそ持続の秘訣

村上先生の言葉で、僕が印象深く覚えているのは**「人生は仕事ばかりじゃない。いい感じに楽しみながら、長く続けよう」というフレーズだ。クライアント(コーチングを受ける側)が、あまりにも真面目すぎて短期的に燃え尽きるケースは多いという。だからこそ、“いい感じに楽しむ”というバランス感覚が、結果的に仕事のパフォーマンス健康面**も向上させる。

加盟店の中には、売上目標をほどほどに設定して、**「週3日稼働で年収500万円くらい。あとは家族と過ごす」というライフスタイルを選ぶ人もいる。それはそれで“お互いを自由にする”実例だろう。大金を目指す人もいれば、「自分のペースで楽しく暮らせる水準がいい」**という人もいる。多様性を受け入れるのが、ありがとうグループの魅力でもある。

第二十部:物語の行方──限りなき上書きと「ありがとう」の未来

1. さらに続く挑戦

こうして本編の物語を描いてきた。だが、これで終わりではない。むしろ、僕や松本さん、そして加盟店の仲間たちはまだまだ道半ばだ。1兆倍、10兆倍、世界10億世帯という夢を描き、その先に**「トイレ掃除を無料でプレゼント」**する壮大なプランを温めている。「現実離れしている」と笑う人もいるが、ゴールは“自由に上書き”できるというコーチング理論を信じ、僕らは前進をやめない。

■苦難と希望の並走

これからもきっと、苦難はあるだろう。心筋梗塞の再発リスクはゼロではないし、世界情勢や経済環境の変化で思わぬ障害にぶつかるかもしれない。それでも、**「お互いを自由にする」「お互いを喜ばせる」「心がすっきりした状態で明るい言葉を心に入れる」**という三つの価値観は、きっと僕たちを支えてくれるはずだ。

「あのどん底からここまで来れたんだから、もう少し行ける」──この思いこそが、挫折しても再起できる源になる。スタッフや家族が笑顔になり、業界の仲間が「ありがとうシステム」で自由になり、「健康第一」を実践できる人が一人でも増えるなら、僕のミッションは着実に進んでいると言えるだろう。

2. ここから始まる新たな物語

本編ストーリーの結末は、案外あっさりしているかもしれない。だが、終わりというよりは「さらに大きなチャプターへの入り口」に近い感覚だ。なぜなら、コーチング理論が示す通り、**「いまのゴールを達成した瞬間、新しいゴールが出現する」**からだ。

もしかすると、この物語を読んでいるあなたが、次の成功者になりうる。あるいは、思わぬ失敗を糧に、誰かの背中を押す立場になるかもしれない。僕たちはそれを心から歓迎したいし、いつでもサポートできる準備を進めている。次に訪れるあなたの**“どん底”**で、一緒に抜け出すきっかけを作れるかもしれないからだ。

■最後のメッセージ

  • 苦しい時は「コンフォートゾーン」を見直す
  • 行動の先に必ず学びがある
  • 自由には自制心が必要
  • 数字は道具であって、目的そのものではない
  • 健康第一を忘れない
  • 感謝は人を繋ぐ

これらを胸に、僕は**“ありがとうエアコンお掃除専門店”を軸にさらに飛躍していく。加盟店のスタッフやその家族、そしてお客様の健康と笑顔を最優先にしながら、「ありがとうシステム」を国内外へ拡げていく所存だ。いつか世界10億世帯で「エアコンの内部までピカピカ、トイレも無料でピカピカ」**にできたら面白いだろう。笑いながらそんな夢を語れるのも、コーチングが教えてくれた“盲点を外す”力のおかげだと思っている。

【求人応募のご案内】

■こんな方におすすめ!

  • 自分のペースで働きたい
    → 家庭や趣味との両立を重視し、週2~3日勤務もOK
  • 健康を大切にしたい
    → 以前の僕のように、過労で体を壊すのはNG。しっかり休みながら稼ぐ
  • やりがいを感じたい
    → お客様に「ありがとう」と言ってもらえる仕事で、自分も笑顔になれる
  • 稼ぎたい金額を自分で設定したい
    → 週5日フル稼働すれば手取り40~50万円も十分可能

■求人内容のポイント

  1. 業務委託契約
    • 雇用保険や社会保障はご自身でカバー(小規模企業共済・iDeCoなどもサポート提案)
    • 自由度が高い働き方ができる反面、自己管理はしっかり必要
  2. 研修プログラム
    • オンライン研修:エアコン掃除手順や接客マナー、コーチング要素も学べる
    • 現場研修:先輩スタッフと同行し、5日間で実践的なノウハウを習得
  3. 健康管理の徹底
    • 朝礼で体調確認(無理は禁物)
    • チーム全体でフォローする仕組みあり
  4. 報酬と働き方
    • 完全歩合制+ボーナス制度:月収30万円~50万円が狙える
    • 「週1回だけ」の勤務も可能。自由なシフトを作れる

■応募方法

以下の専用フォーム(または電話)からお気軽に問い合わせください。

一言メッセージ
「身体が資本です。僕自身、心筋梗塞を経験して心底痛感しました。だからこそ、無理なく、だけど“ありがとう”を届ける喜びを感じながら働きませんか? あなたの新しい人生を応援します!」

【フランチャイズ(ボランタリーチェーン)加盟のご案内】

■こんな方におすすめ!

  • 既にハウスクリーニングやエアコンクリーニングの経験があるが、集客やスタッフ教育に悩んでいる
  • 副業でエアコン掃除を始めたが、現場対応や口コミ戦略など効率化できていない
  • 今のままだと頭打ちを感じている、でももっと自由に売上を伸ばしたい
  • 健康第一・家族との時間を確保しながら年商1,000万円超、5,000万円超、1億円超を狙いたい

■加盟するメリット

  1. コーチング理論+実務ノウハウ
    • 「サイバーニンジャ式コーチング」応用でスタッフの自立を促し、自分は管理に専念できる
    • ポータルサイト攻略や口コミ戦略を体系的に学べる
  2. 自由度の高さ
    • 一般的なFCのように厳しいロイヤリティ・本部指示は最小限
    • 地域特化のキャンペーンや独自企画が可能
  3. 健康面のサポート
    • 心筋梗塞を経験した僕が提唱する「身体を壊さない仕事術」を共有
    • 休暇や勤務形態も各加盟店のペースで設定OK
  4. スタッフ採用と教育システム
    • オンライン研修動画と現場研修パッケージを本部が提供
    • “新人育成”の手間を大幅に軽減
  5. 実績例:松本さん
    • 年商900万円→2,600万円→6,030万円→1億円へ成長
    • 2024年には家族とシンガポール旅行・ルスツリゾート旅行を満喫

■加盟費用・サポート内容

  • 加盟金:大手FCより圧倒的なコスパ(プランによって異なる、安価ではない)
  • 研修費:オンライン教材・実地研修・コーチング指導が含まれる
  • ロイヤリティ:月額固定(増えることない)
  • サポート期間:最低1年間は個別面談を継続、追加サポートは随時OK

(具体的な金額や分割払いプランはお問合せ時に詳しくご案内します)

■加盟申し込み・説明会

一言メッセージ
「僕も最初は借金だらけで、家族にバッグを売ってもらうほど苦しかった。だけどコーチングの力を使いながら、仲間やスタッフと協力してこのビジネスをここまで成長させられました。あなたも“お互いを自由にする”輪に加わりませんか? 年商の数字も大事ですが、それ以上に大切なのは、健康でありながら家族や仲間と笑い合える働き方です。ぜひ一緒に次のステージへ行きましょう!」

終わりに──あなたの行動が、未来を変える

長きにわたるストーリーをここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。**“どん底”**にいた僕が、コーチング理論とエアコン掃除の融合で這い上がり、仲間とともに「ありがとうグループ」を創り上げた経緯を、ありのままにお伝えしてきました。

  • 求人:まずは業務委託スタッフとして、自由な働き方を試してみたい方
  • フランチャイズ加盟:経営者としてさらなる飛躍を目指す方

どちらにも共通するのは、「自分自身を大切にしながら、スタッフや家族を笑顔にし、健康的な収入を得る」という価値観です。これは簡単には手に入らないかもしれません。ときに涙を流し、辛い思いをすることもあるでしょう。でも、そこで諦めない限り、いつか**「あの苦しみがあったから今がある」**と胸を張って言える日が来ると僕は信じています。

だからどうか、一歩を踏み出してみてください。「身体が資本」「家族が宝物」「仲間と共に成長」というキーワードにピンと来た方なら、きっとありがとうグループの活動やコーチングの理論が大きな助けになるはずです。あなたが今いるコンフォートゾーンを少しだけズラし、未知の景色を見に行きましょう。

「続きは、あなた自身が物語を作る番です。」
ありがとうグループの仲間として、共に“お互いを自由にする”世界を描いていきましょう。心よりお待ちしています。